2012年衆院選対応「未来選択」新サイトオープン
2012年衆院選対応の「未来選択」はこちらに移動しました。
|
評価の視点 医療政策の論点は、(1)医師不足対策、(2)増大する医療ニーズに対する財源措置(診療報酬の増額)、(3)新型インフルエンザや肝炎、予防接種、がん対策など、(4)医療を新たな成長分野と位置づけるライフ・イノベーションの4点に分かれる。 実績評価 医師不足対策に関しては、民主党は「(10年間で)医学部定員を1.5倍に増員すること」を掲げてきた。本来なら、毎年400名の増員である。しかしながら、2011年度の増員は87人にとどまった。文科省で、医師増員の方法を見直す検討会が立ち上がったが、先行きは不透明である。 実行過程 医師不足については、文科省が中心となって対策を推進している。問題は厚労省との連携が悪い事である。文科省は医学部定員の増員、さらに医学部の新設まで念頭においているようだが、厚労省は出来るだけ、医学部定員を増やさないように対応しているようにみえる。こうした縦割り行政の弊害について首相自らが針路を示した形跡はみられず、医師不足問題については、官邸のリーダーシップが不足していると言わざるを得ない。 説明責任 医療政策についての国民への説明は、ほとんどなされていない。先に述べた「高額療養制度の見直し」については、衆院選マニフェストにおいては「高額療養費制度に関し、治療が長期にわたる患者の負担軽減を図る」としていたが、十分な説明もないままに2011年度の予算編成でも計上が見送られている。 |