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2007年マニフェスト評価(治安) 印刷 Eメール

治安

「言論NPOの評価基準」をみる

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1.評価の視点

主に以下の様な視点から各党のマニフェストを評価します。

ア)犯罪発生の根源的な原因に目を向け、対策を提示しているか。

イ)刑事・司法システムが、戦前のトラウマである人権重視への偏重、および留置所・刑務所など収容インフラの不足、という問題を抱える中、その再設計の姿は示されているか。

ウ)地域コミュニティー再生の姿が、治安対策の切り口からも描かれているか。


2.評価結果



総計 41点 / 100点中

1.形式要件  20点/50点中


■ 「理念や目的は書かれているか」  10点/10点中
治安問題に関しては、「美しい社会と暮らし」を治安面で実現する理念・目的として、「犯罪のない世界一安全な国づくり」を掲げています。

■ 「目標設定の明確性」  10点/10点中

理念を実現する上での目標として、「治安の危機的状況を脱する」と宣言し発表した「総合的な治安対策」の完全実施を掲げています。
また個別施策についても、平成16年に約25万人であった不法滞在外国人を5年間で半減、平成24年までに交通事故死亡者数を5,000人以下とする、といった数値目標が掲げられています。


■ 「財源の裏付け」 「ロードマップは描けているか」  0点/20点中
多額の財源を要する新規施策は掲げられていないため、財源の視点をロードマップ性に含めて評価すれば、「犯罪のない世界一安全な国づくり」に至る道筋は提示されていません。
また、ロードマップを示した個別施策も見当たりません。

■ 「目標実現のための施策・手段の体系」  0点/10点中
全体として個別の具体的措置を並べた治安マニフェストであり、理念・目的や目標達成に向けた手続きが体系化されていません、そのため、評価の対象となり得るような施策の目的整合性や手段の体系性が存在しません。

2.内容(実績基準)  21点/50点中


■ 「課題抽出の妥当性」  11点/20点中
前述の(ア)については、「世界一安全な国の復活」に向けて並べられたアジェンダからは、銃器対策、振り込め詐欺やサイバー犯罪対策、飲酒運転の根絶など、最近話題を集め国民の関心の高い問題に的確に対応することで「安全・安心」に向けた姿勢を強調しようとする意図がうかがわれます。

また近年の「犯罪の危機的状況」をもたらした、根源的な原因である不法滞在外国人の、半減目標を改めて確認しました。(イ)については、このところ取組みがすすめられてきた犯罪被害者対策を項目として掲げており、(ウ)については、随所にその問題意識を反映した対策が掲げられています。
しかし、前述の問題意識を踏まえた、本格的な課題設定は示されていません。


■ 「課題解決の妥当性」  8点/20点中
(ア)については、問題意識の提示はあっても、対策を「強力に推進する」、「強化する」との記述にとどまっている項目が多く、課題解決に向けた具体性に欠けています。

(イ)についても、犯罪被害者等への「支援の充実」、「施策の推進」にとどまり、加えて、刑事・司法システムの効率性・実効性に係る解決策にも、触れられていません。

(ウ)についても、子どもの安全に係る「地域安全安心ステーション」、「防犯ボランティア活動」、「健全で魅力ある繁華街・歓楽街の再生」といったメニューを掲げるのみで、防犯を切り口とした地域コミュニティーそのものの再生へと一歩踏み込んだ取組み姿勢は見られません。
但し、自民党マニフェストには、治安対策とは別の切り口から「地域コミュニティーを振興するために」とのアジェンダが掲げられています。そして、その下に置かれた「コミュニティー基本法」の制定による地域コミュニティー活動の支援においては、防犯活動を切り口の一つに位置づけています。


■ 「課題解決の指導性」  2点/10点中
小泉政権時に比べ、犯罪対策の優先順位が低下している印象がありますが、治安は気を決して気を緩められない分野であり、メッセージの発信自体に犯罪抑止効果があることにも留意すべきでしょう。

また、世界一安全な国、日本」の復活を最上位の目標に掲げるならば、少なくとも、どうなれば「復活」になるのかについて、個々の施策が目指す効果や、その効果の組み合わせが、納得感をもって理解されるよう説明が必要です。それは例えば、犯罪認知件数が現状の3分の2であった状況にどのような道行きで戻るか、を示すようなことです。

加えて、安倍政権が「美しい国」を掲げ、「戦後レジームからの脱却」を唱える政権なのであれば、前述の(イ)刑事システムの再構築を「戦後レジームからの脱却」と関連させ、(ウ)地域コミュニティーの再生を「美しい国」の中に位置づけて語ることこそ、求められているアカウンタビリティーな
のではないでしょうか。

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総計 16点 / 100点中

1.形式要件  10点/50点中


■ 「理念や目的は書かれているか」  5点/10点中
「国民の安全に責任」とのキャッチフレーズ
の下に、治安対策については、凶悪犯罪から子どもや市民を守るために、地域でのまちづくりが必要として、それを公明党として重視する理念が示されています。

■ 「目標設定の明確性」  0点/10点中
目標設定はありません。

■ 「財源の裏付け」 「ロードマップは描けているか」  0点/10点中

描かれていません。

■ 「目標実現のための施策・手段の体系」  0点/10点中
「治安対策の強化」を専ら上記の法制定としつつ、これとは別に、銃器や薬物等の水際取締りの強化を掲げているのは、公明党の治安対策が体系性ある政策構築ではないことを示しています。

2.内容(実績基準)  6点/50点中


■ 「課題抽出の妥当性」  4点/20点中
「空き交番対策」など国民の体感治安に訴える内容を治安マニフェストで強調し続けてきた公明党にしては、(ア)の課題設定が薄く、治安への関心の低下がうかがわれます。
また、(イ)については問題意識を有しているか不明ですが、
少なくとも、犯罪被害者対策は同党としても取り上げるべきアジェンダではないでしょうか。
一方で、(ウ)については、「地域安全安心まちづくり推進法」に課題設定がみられます。


■ 「課題解決の妥当性」  2点/20点中
(ア)については、銃器や薬物対策、暴力団対策といった、市民にわかりやすい脅威を挙げているのみです。しかし犯罪類型が多様化・複雑化している今日、それだけで「国民の安全に責任」を持てるのか疑問です。(ウ)については、地域住民による防犯活動などへの支援を掲げているものの、その効果が判断できる材料は提示されていません。

■ 「課題解決の指導性」  0点/10点中
治安問題は国民の日常的な関心の高い分野です。そうであるならば、国民の目線に近い位置で、具体的な政策を唱えてきた同党の役割に鑑みれば、「安心・安全」への信頼につながる、より具体的な施策を掲げるべきではなかったでしょうか。
また、地域コミュニティーの再生についても、同党としてのより明確な視点を打ち出すべきだったと考えられます。

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総計 15点 / 100点中

1.形式要件  0点/50点中


■ 「理念や目的が書かれているか」  0点/10点中

そもそも民主党は、マニフェスト全体の中で治安対策には大きな重点を置いていません。
「参議院選挙政策リスト」で、①警察改革、②治安対策(警察官増員や捜査機能向上等による警察機能の拡充)、③銃器犯罪対策、④犯罪被害者への支援、⑤矯正機能の強化、⑥少年犯罪の防止などの項目を並べていますが、全体的な理念・目的の提示はありません。

■ 「目標設定の明確性」  0点/10点中
「落ち込んだ検挙率を回復させること」との抽象的なものにとどまっています。

■ 「財源の裏付け」 「ロードマップは描けているか」  0点/20点中
警察官増員等に係る財源の提示はありません。またロードマップ性もみられません。

■ 「目標実現のため施策・手段の体系」 0点/10点中

施策の目的整合性や手段の体系性はみられません。

内容(実質基準)  15点/50点中


■ 「課題抽出の妥当性」  8点/20点中
(ア)については、「落ち込んだ検挙率の回復」として、治安問題に係る緊張感が継続されており、(イ)についても、後述のように、それにつながる課題設定がみられます。一方で(ウ)については、治安を切り口としたコミュニティー形成という視点はうかがわれません。

このように、一定の課題抽出はみられますが、民主党マニフェスト全体の中での治安問題の位置付けそのものが低いという問題があります。

■ 「課題解決の妥当性」  7点/20点
(ア)について、警察機能強化は課題解決として妥当で、総合的な銃器対策を掲げている点も評価できますが、警察官の増員以外は具体性がありません。また、警察権限の無節操な拡大は市民の非協力をもたらし治安向上を妨げるとして、人権への配慮も掲げていますが、この点を強調しすぎれば、より本質的な(イ)の課題解決を妨げる恐れがあります。

他方で、犯罪被害者への支援策は具体的な措置を盛り込んでおり、矯正機能の強化として司法・警察インフラの強化を掲げていることは(イ)に資する施策として評価できます。


■ 「課題解決の指導性」  0点/10点中
国民の「安全・安心」は社会保障など予算のばら撒きだけで達成されるものではなく、治安への取り組みも、その中核に位置するものです。またそれは国家の基本でもあります。
そうであるならば、政権政党を目指す民主党は、治安対策についても責任を持っていくとの姿勢をより強力に発信すべきなのではないでしょうか。

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