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日本の政治は、国民との約束となるマニフェスト(政権公約)を掲げて選挙を戦います。こうしたマニフェストを掲げて戦う選挙を、「政権選択」選挙と言います。しかし、私たちは日本の選挙に今、問われているのは、むしろ「未来選択」ではないか、と考えています。 今回の総選挙ではまさに政権交代が問われています。政権交代が問われるこの歴史的な局面で、私たちが最も気になっているのは、日本の政治が、この国の未来を競っていない、ことです。 大きく言えば、日本は今、二つの深刻な課題に直面しています。 一つは、高齢化と人口減少が進む社会の中で、医療や年金などの社会保障の仕組みが持続性を失っており、そのツケは現在、雇用の不安を抱える若い世代の未来にのし掛かっていることです。毎年1兆円単位で膨らむ社会保障の経費を支えるには、給付を抑制するか、負担を上げるしかありません。またはそうした重い負担を可能とする強い日本経済を作り出すしか、方法はありません。しかし,その答えを日本の政治は、この選挙で国民に説明したのでしょうか。
むしろ、日本の政党はその答えを選挙の争点にもできず、耳さわりのよいバラマキ色の強い様々な支出の話だけを競っています。 日本の財政は世界でも例のない借金累増の事態に陥っています。財政破綻への不安にどう向かい合うのか。その答えもこの選挙では全く聞こえません。ただし、1,000兆円に近いその負担をするのも若い世代の未来なのです。 もうひとつ、私たちが考えなくてはならないのは、中国など新興国の台頭の中で、日本は世界の中での存在感自体を失い始めていることです。 核の問題や地球環境、水不足、テロ、貧困、人権など、多極化が進む国際社会の中で、私たちの目の前には様々な世界的な課題が広がっています。 日本はこの国の国益をかけ、世界のために何を貢献し、どのような存在感を作り出すべきか、そういう世界の未来に向けた課題設定すら国民に提起できていません。 私たちが政党のマニフェストにかなり厳しい評価を下しているのは、マニフェストがこうした課題の解決に真剣に向かい合わず、日本の未来を私たちに説明できていないからです。 私たちは 、官僚が全てをコントロールする政治は望みませんし、新しい政治でなくては既得権益に縛られたムダを削減し、それを本当に必要な人たちに振り向けることは非常に難しいことも知っています。 しかし、日本に問われた新しい根本的な変化は、課題の解決に取り組むという、政治の意志と、日本の未来に向けた政治と国民との合意の中で始まるのです。 私たちが、言論NPOの新しいマニフェスト評価の専用サイトを「未来選択」と名付けたのは、日本の政治に今、だけではなく、明日、つまり未来を競ってほしいとの強い思いがあるからです。 ただ、それだけではありません。「未来選択」という言葉の意味には、この国の未来を私たち自身、つまり国民が自ら選ぶという強いメッセージがあります。 「未来の選択」を、私たちが自らの意志で行なう。そうした思いは、日本の政治を変え、本当の意味で、日本の政権を選択することにつながると、思います。 言論NPOのマニフェスト評価専門サイト「未来選択」は、皆さんに日本の未来を選択するための舞台を提供するものです。