政治対話
【発言録】 政治対話 後半 印刷 Eメール
【質問1】
 以前はあまり政治のことを話さなかったけれども、最近やっと興味が出てきました。生活と政治はあまり関係が無いように感じていますが、どう思いますか?
 
 趙 啓正氏(全国政治協商会議外事委員会 主任)

まだ若いから考えたことは無いと思うけど、関係は深いです。日本がこんなに発展したのは密接な関係があると思います。アフガニスタンは、非常に貧しい国ですけど愛国主義の人が非常に多い国です。アフガンはイギリスに負けてしまい、植民地主義の標的にされてしまった。中国ではアヘン戦争がありました。そのため、日本は、もし自国が発展しなければヨーロッパに侵略されるに違いないと考え、鎖国をやめた。だから、政治は生活と密接な関係があります。日本の運命を変えることになる。中国も改革開放によって、歴史の発展というのは政治の方向性と切っても切れない縁があります。日本に来てからいいことを勉強しました。謙虚に物事を学習する民族です。偉大な作家を生みました。紫式部です。何度も中国の詩を引用しています。日本の方々は中国から学んできました。中国は虚心坦懐に学ぶことを考えなければならない。中国人とアメリカ人は自動車の関係で、燃費を改善する上で日本に学んでいます。私たちもお互いに学ぶことがあるとすれば、素直に受け入れることが大事です。  
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【発言録】 政治対話 前半 印刷 Eメール

日本側司会
 松本 健一氏(評論家、麗澤大学教授)

本日の政治対話分科会では 、10分ずつ話し、休憩10分、質問タイム、フロアからの質問を割り振り、各先生に答えて貰う、挙手性の議論1時間というようなプログラムにしたいと思います。本日は160人を超える程度の参加です。東大、慶應、早稲田30人ずつ、そのほかに中央、共立女子、文京、学習院、一橋、東京外大、聖心女子、東京工大も10名くらいいますね。それから各大学の留学生10~20名です。午前中にも政治対話をやったのですが、午前中の政治対話には学生は参加していないですね。午前中は政治家が一方的なスピーチをしました。このセッションは交流して、討論するものにしたいと思っています。

これは私の持論ですが、2025年には中国がアメリカのGDPを抜くと思っています。人口がアメリカの4倍ですし。既に2020年には抜くと言われているしね。中国15%、インド10%、日本5%これに韓国などを含めれば東アジアだけで世界のGDPの40%を抜くことになる、その時に日中はどのようなアジア像を作っていくのかを考える時点に来ていると思います。



 藤井 裕久氏(元財務大臣)

20世紀の日本は、日本が中国の加害者であることを明確に認識しなければならない。1915年の21か条の要求から始まった。「未来」というにはこの前提をおさえないとおこがましい。まず過去に立った上で、友好関係を進めて行かなければならない。まだ日本には、一部だが、自虐史観だと言う者もいる。マスコミの影響もあり、日本が軍国主義、覇権主義という印象が中国においてぬぐえないのが現状です。ナショナリズムは大切だけれど、偏狭なナショナリズムと健全なナショナリズムがある。前者は、「世界で一番おれたちの国が良い」と考える人で、それが国を統率するとその国は滅びます。後者は世界平和の根源になります。

中国をGDPで評価するのは当然です。1964年オリンピック、1970年万博、日本で6年かかったことを中国は2年で達成しました。そして中国もいずれ今の日本のように成熟します。ただし、日本がGDP5%だからと言って弱くなるわけではない。日本の科学技術は素晴らしく、科学技術を中心として経済的に貢献できる。世界に、中国と一緒になって貢献して行かなければならない。日本には渡来人と言う言葉があります。それは中国人が日本に来て技術を教えてくれたと言う意味を含んでいます。そういう意味で根っこは中国にある、それを文化的に認識すべきだと思います。中国に1000年以上お世話になっているのです。日本と中国の文明には違いはあるものの、大事にしなければならない部分も多いと思います。 

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【記事】 政治対話 後半 印刷 Eメール

8月30日13:30より、第6回東京-北京フォーラムの政治対話(後半)が開催されました。後半は、同日午前中に行われた前半に引き続き、「アジア、太平洋の未来と政治の責任~グローバリズムと国家の役割、アジアアイデンティティーとは何か~」をテーマとして議論が行われました。このセッションでは、分科会のなかでも特に、パネリストと会場の学生との議論を重視しています。

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【記事】 政治対話 前半(全体会議 後半) 印刷 Eメール

全体会議

全体会議の終了後、30日午前11:00頃より、政治対話の前半が開催されました。テーマは「アジア、太平洋の未来と政治の責任」です。今年の政治対話は、パネリスト同士、あるいはパネリストと日本の学生を含む参加者との対話促進を重視した会議です。

出席者は、司会含め日中双方4名ずつ。日本側は司会が松本健一氏(評論家、麗澤大学経済学部教授)、パネリストとして加藤紘一氏(衆議院議員、日中友好協会会長)・枝野幸男氏(民主党幹事長、衆議院議員)・鈴木寛氏(文部科学副大臣、参議院議員)の3氏が参加されました。中国側の司会は劉江永氏(清華大学国際問題研究所副所長、教授)、パネリストは李肇星氏(全国人民代表大会外事委員会主任委員、前中国外交部長)・趙啓正氏(中国人民政治協商会議全国委員会外事委員会主任)・魏建国氏(中国国際経済交流センター秘書長)でした。

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【発言録】 1日目 全体会議(後半:政治対話) 印刷 Eメール

全体会議

 日本側司会
 松本 健一氏(評論家、麗澤大学教授)

それでは始めます。日本側は私、松本健一が、中国側は劉先生にお願いしたいと思います。時間の関係で、各先生に最初に8分ずつお話しいただいて出来るだけ時間を短縮して、そのあと政治家相互の対話、その後フロアからの対話を設けたいと思います。

 「アジア・太平洋の未来と政治の責任、グローバリズムと国家の役割、アジアアイデンティティーとは何か」と言う抽象的なテーマとなっていますが、メインテーマは、先程陳昊蘇先生からあった、日本の「脱亜論」になると思います。グローバライゼーションは、日本の近代化に寄与したかもしれないが、そこには大きなマイナスも含まれているのではないか、そういう時点に来ていると言うことであります。その中で、日本とアジアの関係性について考えて行こうと言うものであります。福澤諭吉が脱亜論を唱えてから、125年経っております。脱亜の路線に立った国は、モデルの国をイギリスとするか、フランスとするか、はたまたドイツとするかを選択しなければならなかった。戦後日本は、西洋をモデルとしました。昨年行われた政権交代と言うのは、自民党から民主党への政権交代ではなかった。昨年、中国のオリエンタルモーニングポストが報じておりますが、民主党への政権交代は、国内的には政治主導、国外的にはアジア重視といった脱亜路線に立つ大きな政権交代だったと言えます。それは鳩山前首相が30~40年先にはアジア共同体というものを考えていて、アジアの未来のかたちを考えていると言うことであります。アジアの未来と言うのを、来年や再来年ではなく2025年と取って貰いたいのです。

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