3日目全体会議:分科会報告(地方対話) 印刷

山田啓二(京都府知事) 


 この分科会は、今回始めて設けられたものですが、地方交流の現状を認識し、地方対話の意義、つまり国家間の信頼の基礎であり、セーフティネットでもあるということを確認することができました。
 
地方交流の現状は、最近大きく変化しています。従来は、友好親善交流だったものが、互いの都市の国際化によって、戦略的な交流になりつつあります。今後とも外交プレイヤーの一員として、その活動は拡大していくでしょう。
 
今回の会議には、日本側から増田総務大臣をはじめ、静岡県、高知県、島根県、京都府の知事が参加し、各地の事例を紹介しました。中国側は人民対外友好協会の会長、上海市、大連市、無錫市、九江市の行政関係者が出席しておりました。具体例は省略しますが、環境、観光、青少年の分野などでさまざまな交流をしており、地方レベルでも相互理解の進展が進みwin-winの関係ができつつあるようです。
 
日本の地方公共団体は、それぞれの地方で大きな行政実務をになっておりますが、対外交流においても大きな役割があり、今後の展開が期待されます。
 しかし今回は、
1回目ということもあり、互いの紹介に終わったという感がありました。対話する以前に、もっと情報交換をしておけば、突っ込んだ話し合いができたでしょう。そのための窓口としては、日本には「自治体国際化協会(CLAIR)」があります。中国側は人民対外友好協会が窓口になるそうですから、来年北京で開催される時には、事前にパネリストの地方を訪問し、情報交換をしたうえで議論をしようという提案もありました。
 そして、中央と地方は車の両輪の関係ということで、両国の信頼醸成に大きな役割を果たせるよう努力していくことで一致しました。




唐聞生(中国宋慶基金会副主席、中華全国帰国華僑連合会顧問) 


 今回の地方対話は、初めての試みでしたが、日本からは増田総務大臣をはじめ、各地方の首長にご出席いただき、地方の交流状況が非常によく理解することができました。
 先ほど山田さんが仰ったように、地方の交流はとても重要で、車の両輪といえるでしょう。地方間の交流は、民間交流、草の根交流にもつながります。
 現在中国の都市は、世界の約
1500の都市と友好関係を結んでおりますが、そのうち239組が日本の都市とのものです。そのなかには出先事務所を設置しているところもあり、IT、省エネ、観光、文化、環境などの分野で具体的な交流活動を行っております。
 今後の課題としては、事前にデータを交換したり、事前会議なども必要だろうということでしたが、そのほかにも、地方のメディア同士の交流も必要ではないかという意見がありました。中国にも地方のメディアはかなり増えておりますので、日本の地方新聞やテレビとの交流も、今後は進めていこうということでした。